Saturday, January 8, 2011

Nexus SというかAndroidの感想

Nexus SというかAndroidを使ってみての感想を書いてみます。

まず、完成度は明らかにiPhoneに劣ると思います。戻るボタン押しているとアプリからOSの画面に戻ってしまうことにものすごく違和感を感じます。ボタンをホームボタンひとつにしているiPhoneは混乱が少ない良いハードだと感じました。

Androidのアプリの中で圧倒的に便利なのはナビとマップだと思います。正直な感想としては、Googleのサービスのなかで最も進化しつづけているのが地図サービスだと思いました。これからLocationによるサービスが増えてくるとすると、バックの地図インフラとしてはGoogleをしのぐ企業はしばらく現れないのではと思うほどの出来栄えだと思います。GoogleがiPhoneにナビを出し惜しむ気持ちがよく理解できます。AndroidはMapを中心としたOSに進化していくのではと空想するほどです。

一方、Googleのお家芸であるWebサービスを提供するブラウザは、まだまだ発展途上であると感じます。個人的な感想としては、Operaが一番サクサクしているように感じますが、タッチデバイスとの相性のせいでイライラさせられることが多いです。PCのブラウザではChromeがシェアを伸ばしているので、Chromeを移植すれば良いのではと思いますが、Chrome OSを計画している手前、それができない社内事情があるのではと思いました。大企業って大変ですね。

さらにもう一つ致命的に感じるのは、文字入力です。デフォルトで入力可能な言語がAppleに比べて圧倒的に少ないです。日本語を入力するためにWnnやSimejiをインストールしてみても、OSとの相性が悪くてクラッシュしたりすることがいまだにあります。

まとめると、Googleは、良くも悪くもゲリラ的で個々に光るものがあるものの統一感がなく、Appleは、ユーザインターフェースからすべてが統一されていて全体として美しいものの個性が光る部品がないように思えました。開発者の目から見るとやはりGoogleの方が良いように思うので、今後のシェアは3:7くらいに落ち着くのかなと思っています。Googleが勝つには、ブラウザの改善が不可欠だと思いました。Appleは、いまのライセンス戦略ではシェア3割が最大だと思うので、携帯のほかにセットトップボックスとかナビ専用端末とかとにかく新しい分野を開拓するしかないでしょうね。

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