最近、スマートグリッドがキーワードとしてよく聞こえてくるので、スマートグリッドのWebサービスの一つであるMicrosoft Hohmを使ってみたので、そのレポートを書いてみます。
そもそもスマートグリッドとは、電力網をもっとスマートにして、発電や電気使用の効率を上げようという目的で考えられたものです。日本なんかだと、電気の品質が高いから必要ないと思われがちですけど、アメリカでは大々的に予算をつけて開発をしているし、日本でも政府の予算でいろいろなプロジェクトが動いているみたいなので、注目をしています。
スマートグリッドの肝となる機能のひとつのスマートメータというものがあります。いまの電力量計(メータ)は、機械式のものを検針員のひとが一つづつ読み取っていますが、これを遠隔で読み取ったり開閉したりすることによって、効率化しようというものです。
なぜ、効率的になるのかというと、発電所からリアルタイムで消費電力量わかるようになることによって、細やかな制御が可能になるということと、逆にメータが発電所の状態を把握することによって電力の使用を控えることなども考えられています。
なんとなく考えると、冷蔵庫への給電が突然とまって、中身が腐ってしまうようなことを想像するかもしれませんが、実際は必要な電気は供給しつつ、充電のようないつでもいいような電力の使用を制御するという発送です。
今後は、各家庭に太陽光発電が備え付けられる日がくるでしょうし、電気自動車も普及すると思われます。太陽光発電した電力を電力会社に売ることができたり、夜間の電力が安い時間帯に電気自動車を充電したりということができたら、より効率的なのではと思っています。
そこで、電機メーカーからIT産業まで各分野がスマートグリッドというエコビジネスに参入しようとしていて、MicrosoftやGoogleもこれに続けとシステムを開発していて、そのMicrosoftが開発したのがMicrosoft Hohmというわけです。
実際に何をするのかというと、自宅の電力量計の値を集計してグラフを書くだけのWebサイトなんですけど、使ってみるとなかなか楽しいものです。
何が楽しいのかというと、電気の使用料が見えるようになると、何に電気を使っているのかが把握できるようになって効率のよい機器に交換することができたり、電気をつけっぱなしにするとお金がかかるというのを実感できたりします。
子供のころ親によく「電気を消しなさい」なんて怒られたものですけど、このグラフをみればいま1秒あたりいくら使っているのかがわかるので、消した方が良のだとわかると思います。
次の記事では、電力量計の取り付け方について説明します。
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