Saturday, December 25, 2010

Nexsus Sがとどきました。

やっとNexsus Sが届きました。

UPSの翌日配達だったのですが、不在票を見落としていてセンターまで取りに行ってやっと手に入れました。

いままでDroidを触ったことがあったのですが、Androidもずいぶんと洗練されてきたという印象です。

iPhone4と比べるとやはりiPhone4の方が完成度は高いですけど、いくつかNexus Sの方が上回っていると思うアプリがありました。

まず、Googleのナビアプリは非常に出来がいいです。米国では、ナビがあんまり普及していないので、ポータブルナビがメインですが、Androidがその市場を食いつぶすかもしれません。それから、Youtubeの動画がHDで再生されるのもなかなか良いところです。

一方で劣っている部分は結構あります。まずディスプレイの綺麗さはスペックからも分かる通り圧倒的に劣っています。また、デフォルトのブラウザとメーラーのできもそれほど良くないように感じます。デフォルトブラウザはタブの機能がないですし、メーラーも使いにくいです。

それから音楽機能は、アップルのiTunesが圧倒的に便利だと思います。最近はレンタルもできるようになったので、アップルのエコシステムの牙城を崩すのは数年では不可能だと思いました。ヨーロッパあたりが独占禁止法で訴えて、3rdパーティがiTunesと連携できるようにならない限り短期的な逆転はないと思いました。

アプリ開発プラットホームとして比較すると、アプリの自由度が高いので面白いアプリが生まれる土壌ができていると思いました。しかし、開発が面倒なのか完成度の高いアプリがiPhoneに比べてまだ少ないです。

iPhoneでクラッシュするアプリはあまりありませんが、Androidではクラッシュするアプリを良く見かけます。例えば、日本語入力のShimejiとデフォルトのメーラーの相性が悪くて、OSがクラッシュするとうい現象が発生しました。入力方式をAndroidのデフォルトキーボードに戻すと治りました。

とはいえ、Droidは継続的に使う気になれませんでしたが、Nexus Sならしばらくメインで使っても良いかなと思わせる品質だと思いました。

というわけで、Tmobileに契約しにいこうかと思っているところです。

Saturday, December 18, 2010

Nexsus Sを注文してしまった

勢い余ってNexsus Sを注文してしまった。

SIM Free版の$529.99はちょっと高いかと思ったのですが、初Android Phoneなので楽しみです。届いたらアプリでもつくってみようかと思っているところです。

ちなみに、オンラインショッピングは消費税がつかないかとおもったら、Deliveryの住所から税金を計算して上乗せされていまいました。なので、実質$556.49になってしまった。まあ、Shippingが無料なのでよしとしますかね。

また届いたときにでもレビューをしてみます。

Sunday, December 12, 2010

FacebookにはMixiが撤回した機能がいまだにある

Mixiがメールアドレスによる検索機能を11/30に設定して12/2に撤回したのは記憶に新しいです。しかし、これと同じ機能がFacebookに実装されていて、しかもOpt-outできない仕様になっています。

まず、Mixiのプレスリリースを引用しておきます。SNSなのだからログインによってユーザを囲い込むという戦略はある意味正しいですけど、プレスリリースのように公共性が高いものまでログインを要求するのはあまり同意できません。こういうような囲い込みをすると、逆に偽名や匿名のアカウントをつくってアクセスする人が増えるのではないかと思います。

http://mixi.jp/release_info.pl?mode=item&id=1146

11月30日(火)に仕様変更をおこないました「メールアドレスでマイミク登録」機能ですが、ユーザーの皆様がご利用しやすいよう一部機能の見直しをおこなうため、変更前の仕様に一旦、戻させていただきました。


すこし横道にそれましたが、どのような機能であったかというと、メールアドレスを入力するとそれに対応するユーザのID番号がわかってしまうというものです。Mixiでは、実名を推奨していますが、実際には実名を使っている人は少数派なので、名前とユーザIDが結びつくことは、ユーザのプライバシ情報を漏洩していることになります。今回の機能は、実名からメールアドレスが分かった場合に、メールアドレスとユーザ名が結びつけられていることが問題でした。

ただし、MixiにはもともとGmailのアドレス帳を預けると対応するユーザの一覧を表示してくれる機能があるので、ダミーのGoogleアカウントをつくって、アドレス帳を修正しながらクエリすれば同じことができたわけですが、手順が短縮されたことで愉快犯が増えたことが問題でした。

一方、Facebookの方は、実名の登録が前提なので実名とメールアドレスのリンクに問題がないようにも思えます。しかし、実際には、Facebookの設定を見てもらえればわかるように、ユーザがメールアドレスの公開と非公開を明示的に指定できるようになっているにも関わらず、メールアドレス検索機能によってメールアドレスとユーザIDが暴露されてしまいます。

例えば、ログイン直後の以下の画面にアドレスを入力すると対応するユーザ名が出てきます。これは、プライバシの設定のメールアドレス欄の設定を自分だけ(only me)にしたとしても検索されてしまいます。こないだ発表された論文では、名前からgmailやhotmailのアカウント候補を自動的に生成してメールアドレスを推測するという攻撃がありました。



実際に、Facebookのプライバシに関する研究を調べてみると、このようにユーザが非公開にしている個人情報を推測するできていしまうことを問題にしている論文が多く見つかります。例えばメールアドレスだけでなく、性別や住んでいる場所などの情報であっても、友人がその情報を公開していたとすると、自身の情報が簡単に類推されてしまう可能性があります。女性には女性の友達が多いでしょうし、男性には男性の友達が多いでしょう。

そんななかで、メールアドレスは、おそらく最も保護されるべき情報の一つなのではないかと思います。にもかからわず、メールアドレスが検索によって暴露されてしまう現在のFacebookの仕様は、よりユーザのコミュニケーションを活発にしようという方針なのでしょうが、利用する側の立場で考えると少し気持ち悪いですね。Gmailでメールアドレスを量産するしかないのでしょうか。

Sunday, December 5, 2010

北米のスマートメータ遠隔検針の普及

スマートグリッドやスマートメーターがについて語られるとき必ず言われる反論に、「スマートメーターの普及してから議論すべき」というのがあります。確かにその通りなのですが、北米で実際どのくらい普及していると思いますか。

ちなみに、日本の普及状況はとても2010年現在でもとても低いものです。東京電力では、今現在でも検針員が月に1回頻度で、各家庭を回って電力量を目視確認しているはずです。一説には、自動遠隔検針と人件費を比べると、人件費の方が安いという試算もあるとないとか。

しかし、そのような試算にはからくりがあると考えれれます。例えば、スマートメーターの耐久年数です。電力量計には、いくつかの規制があって、耐久年数が細かく設定されているのでしょうが、実際に壊れていない電力量計も取り替えたりしているのではないでしょうか。例えば、故障診断というような機能が備われば、壊れるかまで使うという使い方も可能ではないでしょうか。電力会社と労働組合が共謀して、規制を作っているのではないかと邪推してしまいます。

それに、これからの高齢化社会に向けて、なるべく多くの仕事を自動化しておくのは悪くない話だと思います。あまった労働力をつかって、創造的な仕事をすれば、もっと豊かになれるはずです。実際に日本の取組みをしらべてみると、東京電力でも2010年の3月から実証実験を始めるとプレスリリースしています。今年になってから実証実験では、遅すぎるのではないでしょうか。

そこで、気になったので、北米の今住んでいるピッツバーグではどのような状況なのかということを調べてみました。いま契約している電力会社は、Duquesne Lightという会社です。この会社のWebページをチェックしてみると、なんと毎日の電力消費量がグラフで表示されるではないですか。



さすがに毎日検針員が家に見に来ていることはありえないと思うので、さらに調べているとこんなニュースやこんなプレスリリースやこんなプレスリリースを見つけました。簡単に要約すると、Duquesne Lightは遠隔検針システムを遅くとも1996年の段階で導入しているみたいです。つまり、自分が住んでいる地域では、1996年に遠隔検針が導入されていたのでした。日本と比べていみると約15年も前ということになります。

ところでうちの電力量計といえば、前にアップロードしたように、円盤が入っている旧式のものです。いったいどうやって電力量を測定しているのでしょう。ここからは推測になるのですが、おそらくはCT型の電力量計がどこかに仕掛けれれているのだと思います。



ちなみにピッツバーグはとても田舎なので、都会ではもっと進んでいると思います。もちろん電力会社によって方針は異なるでしょうけど、冬の気候と人件費を考えると、遠隔検針はごくごく自然な流れだと思います。

逆に、日本では、電力事業が寡占状態あるので、企業努力を怠っているのではないかと思ってしまったりします。というわけでスマートメーターもすぐそこまで来ていることを感じさせられた瞬間でした。

Saturday, November 27, 2010

普通の電力量計でスマートメーターのように電力量を計測する方法



スマートグリッドの記事を読んでいると、「スマートグリッドの実現のためにはこれまでの電力量計をスマートメーターに置き換える必要があるので少なくともあと数年は実現までに必要である」という内容を見かけます。しかし、実際のところスマートメーターの足音はすぐそこまですぐそこまで来ていて、Google PowerMeterやMicrosoft Hohmを試そうと思えば、ほんの少しの投資をするだけで始められてしまいます。

もちろん、スマートグリッドの定義は非常に広いので、PowerMeterやHohmを使っただけで、スマートグリッドを体験したことにはならないのでしょうけれど、その一端を実際に体験してみることは非常に大きいと思います。Seeing is Believing 百聞は一見にしかずということです。そういえば、iPhoneが発売された時も、iPadが発売された時も、「どうせスマートフォンでしょう?」とか「どうせiPhoneが大きくなっただけでしょう?」なんて声が発売当初ありました。しかし、実際に触れてみると、「この新しい感覚は実際に触れてみないと分からないものだ!」などということを言い出す人がいましたよね。自分のような凡人がTechnologyを理解するには、やはり触れてみるのが一番の近道だと思ったりしています。

さてさてでは、すでに発売されている後付式にスマートメーターを紹介したいと思います。基本的は、PowerMeterのサイトHohmのサイトにリンクが貼って有ります。特に、米国で利用可能なメーターは、PowerMeterに対応しているCurrent Cost社TED社と、Hohmに対応しているBlueline Innovations社のメーターです。

それぞれのメーターは、取り付け方によって微妙に違うので違いを説明していこうと思います。まず、電力の読み取り方法としては、Current CostとTEDがクランプ型の電力量計を採用しているのに対して、Blueline Innovations社が赤外線センサーを使っています。クランプ型の電力量計というのは、電線の回りの磁界を計測することによって電流を測って電力量を計測します。つまり、ブレーカーや電線にこのクランプ型の電力量計を取り付けることによって、単位時間あたりの電力利用量を計測することができます。一方、赤外線センサー方式は、電力量計の中についている円板(アラゴーの円板)の回転速度を赤外線センサーによって読み取って電力量を計測します。また、円板がついていない電子式の電力量計であっても、LEDの点滅間隔を赤外線センサーで読み取って計測することができます。

また、計測した電力量をPowerMeterやHohmへ通知する方法についても、それぞれ微妙に異なっています。まず、Current Cost社のメーターは、電力量計からモニターまでの区間をZigbeeによって情報を送信して、モニターにUSBで設置したブリッジを接続して、ブリッジからEtherでLANへと接続してWebサイトへ情報を送信する。TEDは、電力量計からGateway(Current Costのブリッジに相当)までをPLC(Power Line Communication)を使って通信して、そこからEtherでLANへと接続してWebサイトに情報を送信する。また、TEDは、Zigbeeをつかってモニターも付属している。その場合、モニターは、電力量計からの情報をZigbeeによって受け取る。Buleline Innovations社の場合は、電力量計から433.92MHzの通信をつかって、WiFiブリッジに情報を中継して、Webサイトへと情報を送る。

さて、これらの製品の中でどれが一番使い易いかについて感想を書いてみます。実際に使ってみたのは、Bluelineのものだけだが、スペックからわかることを書いてみます。まず、取り付けが一番楽なのは、Bluelineの電力量計です。クランプ型の電力量計は、ブレーカーボックスを開けて取り付ける必要があるので、ある程度の知識が必要ですが、赤外線センサーなら素人でもドライバー一本で取り付けることがでます。また、Current Cost社は、TED社のものより取り付けやすいと思われます。Current Cost社の電力量計は電池式であるのに対して、TED社のものは電源を配電盤から供給する必要があります。

また、精度については、おそらくTEDとCurrent CostがBluelineを上回ると思います。実際にBluelineの電力量計の精度は、最低400Whくらい流れていないと感知しません。一方、クランプ型の電力量計は、おそらく1Whくらいの制度がでると思います。ただし、電力量計からブリッジまでの通信で問題が起きることも多いらしい、実際にBlueline社のWiFiブリッジは、地下にある電力量計から地上3階にあるブリッジまで電波を送る際に、置き場所によって情報を欠落することがありました。また、PLCであっても、室内の配線によっては、雑音がのってしまったり通信ができないことがあるらしいです。同様の現象は、Zigbeeにおいても発生すると思われるので、設置環境に応じて得意とする通信方法が変わると思います。

ちなみに、Current Cost社、TED社、Blueline社の後付式のスマートメーターは、米国に在住ならばAmazonにて購入することができます。




Black & Decker EM100B Energy Saver Series Power Monitor
このメーターは、Blueline社とは違うメーカーのものなのだが、対応していると書かれています。外見を見る限り、Blueline社のものと全く同じなので、OEMなのではと思います。ただし、スペックと値段が若干異なっています。Buleline社純正のほうが高くて少しスペックが良です。



































Google PowerMeterとMicrosoft Hohm

電力量計の記事を書こうと思ったのですが、Microsoft Hohmと引き合いに出されるGoogle PowerMeterについて書いておこうと思います。

まず、Microsoft HohmGoogle PowerMeterの見た目の違いですが、あまりありません。Webページの出来としては、ポータル機能がMicrosoftの法にあって、グラフ単体ではGoogleの方が綺麗だという印象です。

Hohmのグラフは、ひとつ前の記事を見てもらうとわかるように線グラフです。PowerMeterのグラフは、塗りつぶしの線グラフです。このあたりは単純に好みの問題かなと思います。ページの遷移については、どちらもあまりうまくできていなくて、こちらが意図する期間のグラフを出そうとするとイライラするときがあります。それでも遷移のスムーズさは、Googleの方が勝るような気がします。Microsoftの方は、遷移の際に砂時計が出てきてなかなか変わらない時があります。



いろいろと機能を比べてみると、そもそもWebサイトの方針がが根本的に違うことが分かります。Hohmは、エネルギーに関するポータルを目指していて、地図と連動させたり気温のグラフが出てきたり、いろいろな関連情報を見ることができます。一方、PowerMeterの方は、iGoogleに埋め込めることからわかるように、グラフの描画を目的としたツールという印象です。グラフは、綺麗にグラフを描画することに注力されていて、その他の機能は他の人が好きにカスタマイズできるようにと意図されているのだと思います。

個人的には、いまのところHohmの方が好きなインターフェースです。PowerMeterの方は、機能が絞り込まれすぎていて、何度も見たくなるサイトではないです。Hohmの方は、たまにイライラしつつも、何度か訪れてもよいかなと思うサイトです。まあ、普通のユーザは、1ヶ月もたてば、2度と訪れないと思います。ちなみに、Googleの方は、それを見越してなのか、毎週サマリーをメールで通知してくれます。

Microsoft Hohm


最近、スマートグリッドがキーワードとしてよく聞こえてくるので、スマートグリッドのWebサービスの一つであるMicrosoft Hohmを使ってみたので、そのレポートを書いてみます。

そもそもスマートグリッドとは、電力網をもっとスマートにして、発電や電気使用の効率を上げようという目的で考えられたものです。日本なんかだと、電気の品質が高いから必要ないと思われがちですけど、アメリカでは大々的に予算をつけて開発をしているし、日本でも政府の予算でいろいろなプロジェクトが動いているみたいなので、注目をしています。

スマートグリッドの肝となる機能のひとつのスマートメータというものがあります。いまの電力量計(メータ)は、機械式のものを検針員のひとが一つづつ読み取っていますが、これを遠隔で読み取ったり開閉したりすることによって、効率化しようというものです。

なぜ、効率的になるのかというと、発電所からリアルタイムで消費電力量わかるようになることによって、細やかな制御が可能になるということと、逆にメータが発電所の状態を把握することによって電力の使用を控えることなども考えられています。

なんとなく考えると、冷蔵庫への給電が突然とまって、中身が腐ってしまうようなことを想像するかもしれませんが、実際は必要な電気は供給しつつ、充電のようないつでもいいような電力の使用を制御するという発送です。

今後は、各家庭に太陽光発電が備え付けられる日がくるでしょうし、電気自動車も普及すると思われます。太陽光発電した電力を電力会社に売ることができたり、夜間の電力が安い時間帯に電気自動車を充電したりということができたら、より効率的なのではと思っています。

そこで、電機メーカーからIT産業まで各分野がスマートグリッドというエコビジネスに参入しようとしていて、MicrosoftやGoogleもこれに続けとシステムを開発していて、そのMicrosoftが開発したのがMicrosoft Hohmというわけです。

実際に何をするのかというと、自宅の電力量計の値を集計してグラフを書くだけのWebサイトなんですけど、使ってみるとなかなか楽しいものです。

何が楽しいのかというと、電気の使用料が見えるようになると、何に電気を使っているのかが把握できるようになって効率のよい機器に交換することができたり、電気をつけっぱなしにするとお金がかかるというのを実感できたりします。

子供のころ親によく「電気を消しなさい」なんて怒られたものですけど、このグラフをみればいま1秒あたりいくら使っているのかがわかるので、消した方が良のだとわかると思います。

次の記事では、電力量計の取り付け方について説明します。